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1990年頃の話です

 熱転写のカラープリンタを買ってきました。当時、カラープリンタと言えば熱転写でした。中級機以上はドットインパクトプリンタだったと思います。いくつかの種類のプリンタでは印刷するのに1ドット1ドット点を打っていきます。その結果文字が印刷するわけです。この種のプリンタには熱転写とかドットインパクトとかインクジェットとか、熱昇華とかがあります。ページプリンタやデジタル複写機も内部的には1ドット1ドットです。

ドット欠けとは

 1ドット1ドット点を打っていって印刷するわけですが、本当に1ドット1ドットやっていたのでは時間がかかるのでヘッドを並べておいて同時に幾つか打とうと考えられ、たいていの印字ヘッドはインクの出る部分がたくさん並んでいます。また、もっと早くしたい場合は2、3行同時に印刷できるようにインクの出る部分をたくさん集合させたヘッドがあります。縦方向の場合はヘッドを並べるわけですが、横方向の場合はヘッドを右から左とかに動かすことで印字します。
 ここで、1つのドットが印字されなくなったとします。そうすると、横1ドット分が線になって印字されないようになります。これをドット欠けと言います。文字を印字した場合には、文字の一部分がなんか変だなという感じですが、運が悪いと「大」という字が「人」になったりするのです。もし黒い背景で塗り潰すように印字させると、黒の中に白が1本入る画像に印刷されます。もちろん運が悪いと1本ではなくて何本かになります。

原チャに積んで

 当時私は車を持っていなくて、原付スクーターでした。それでプリンタを原付の荷台に載せて隣の隣の市の販売店まで行ったのでした。顔なじみの店員さんが居りまして、たまに声をかけていただいたりしていたのですが、修理は残念そうでした。修理が終わるとまた原チャに積んで帰るわけです。

3度も起こった

 今プリンタは低価格でちょっと知られたプリンタでした。これを買った方も多いのではと思います。初回と同じように2回目3回目と同様のドット欠け。保証期間内だったので無料でヘッド交換でしたが、手間が大変でした。3度目の修理の時「またですかぁ〜〜」と店員さんは露骨にあきれていました。店員さんも頭にきたのでしょう。「新品にしますから」と新しいものをくれて「メーカーにクレームつけますから」と言ってくれました。保証書の日付はその新品交換の日からにしてくれました。3回も同じ故障なんてなんてなんかおかしすぎます。もともと壊れるような、やわなんだろうと思います。

その後

 このプリンタは、その後何にも不具合無く使えて、最後の方は使っていませんでしたが1999年まで家にありました。今思うとドット欠けでヘッド交換していたわけですが、悪いのはヘッドではなくて、ヘッドの周辺回路だと思います。周辺回路が例えば既定以上の電流を流すとか、そういう不具合でヘッドを故障させるようになっていたのではと思います。なので、ヘッドが悪いからと単に交換するだけでは一向に解決しなかったのでしょう。なぜ壊れるのかまで解析しておけば周辺も交換の必要があったと思います。その証拠に新品になったら周辺回路が変わっているからその後不具合が無いわけです。このプリンタを新品と交換してくれる決断をしてくれたありがたいお店はノジマです。
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